Kennyの一橋大学日本史対策

現役一橋生Kennyが日本史選択の受験生を応援するブログ。

2016年度 早稲田(法)日本史の雑感


大問1:奈良時代後半~平安時代初期の政治と仏教の関係

奈良時代後半から平安時代の文化史(仏教)を中心とした問題です。

書き取り式の問題が4つありますが、受験者層を考えれば基本レベルでしょう。

国公立大学の受験生は論述対策として、令外官の設置が天皇など支配者層に果たした役割を確認しておくと良いと思います。

令外官天皇直属で位階にとらわれないため、天皇への権力集中と人件費の抑制に寄与しました。

問1・2・10で差がつくと思われますが、ここは1ミスぐらいで切り抜けたいですね。

 

大問2:「徳政令」の歴史

中世・近世の「徳政令」に関する問題です。

基本的な問題が並んでおり、この大問も1ミス程度で突破したいところです。

やや難しいのは、問9でしょうか。社倉と義倉の違いは知らない人が多いと思います。

社倉はもともと民間主体で行われていたもので、幕府主導で一般人や富裕層から穀物を徴収したのは義倉でした。

また、印旛沼干拓が利根川の氾濫で挫折したのは、田沼意次の時代です。

天保の改革印旛沼干拓が失敗したのは、水野忠邦の失脚が原因でした。

 

大問3:吉野作造の日記(史料問題)

吉野作造の日記を軸に、大正・昭和時代についての問題です。

当然ですが、吉野作造の日記は史料集に載っているようなものではありません。

初見の史料を読み解き、自分の学んできた知識と結びつけることが肝心です。

問6・7・10の記述式問題で差が付きそうですが、ここも高得点を狙えます。

 

大問4:エネルギーと電力の歴史

2014年度にも同じテーマで出題された大問です。

難易度は他の大問と変わりませんが現代史メインのため、受験者の平均点は他の大問よりも少し低くなると思います。

最初の官営製鉄所が八幡に設置された理由についての論述が、2004年度の一橋大学入試問題で出題されていますね。

八幡村は、中国大冶鉄山の鉄鉱石を輸入するのに都合の良い臨海部に位置し、燃料となる石炭も近接する筑豊炭田から供給できたため、地理的には製鉄所建設に最適でした。

 

まとめとアドバイス

法学部は政治経済学部とともに早稲田大学の文系看板学部ですが、今年度の日本史入試問題は比較的やさしめの難易度でした。

合格するには、最小限度の失点で切り抜けることが求められそうです。

特に、大問4は2014年度に同じテーマで出題されているわけですから、きちんと過去問演習を積んできた受験生ならば、満点を狙えるでしょう。

 

本学部の特徴である史料問題では、ほとんどの受験生にとって初見であろう史料が出題されます。

近代の史料ですから、「慣れ」さえすれば必ず読めるようになります。

参考書や史料集などで、近代の史料を読む練習をしておくと良いでしょう。

初見史料の問題では、自分の持っている知識に結びつけることが重要です。

 

読み終わったらクリック!→人気ブログランキング