Kennyの一橋大学日本史対策

現役一橋生Kennyが日本史選択の受験生を応援するブログ。

【翻訳】台湾と世界の民主主義勢力


East Asia Forumというサイトを知っていますか?

アジア・オセアニア地域の国際政治経済系の論文(というより小レポート?)が全て無料で読めるオーストラリアのフォーラムサイトです。

もちろん論文は英語で書かれていますので、僕も大学院入試に生かせればと思い、興味を持った記事は頑張って読むようにしています。

難関大学の受験生でも、これぐらいの英語が読めれば安心ですね。

時事的な話題が扱われていますから、特に慶應志望の受験生にとっては小論文対策にもなり、一石二鳥ではないでしょうか。

 

大学院入試の英語は、ほとんどが英文和訳の問題です。

そこで、今日は僕の英語の勉強も兼ねて、記事の翻訳を載せたいと思います。

自信のない箇所もいくつかありますので、間違いがあれば指摘していただきたいです。

 

台湾が民主主義勢力に加わる準備は出来ている

著者:J Bruce Jacobs, Monash University

 確固たる民主主義はアジアにおいて稀である。インドと日本は第二次世界大戦後に民主化され、台湾と韓国も1980年代後半になって民主化した。インドネシアやフィリピン、モンゴルなどの国々は重要な第一歩こそ踏み出したものの、まだ民主主義は脆い。台湾は2000年以来、3回の政権交代を経験してきた。台湾の民衆にとっては不幸なことに、陳水扁政権(2000-2008)と馬英九政権(2008-2016)は多くの公約をしたものの、少ししか実現できなかった。

 1月16日の選挙で、民主進歩党主席である蔡英文は56%の得票率で勝利した。蔡が率いた民主進歩党は、立法府単独過半数である68議席を獲得した。民主進歩党単独過半数となるのは初めてのことであり、これによって蔡は統一された(単独の)政府を指導することになる。

 蔡は2012年の総統選における民主進歩党の候補者でもあったが、彼女は平凡な活動家であったため選挙に敗れた。それでも蔡は以前よりも優れた候補者になり、そして次期総統になった。重要なのは、彼女がアドバイザーによって視野を広げ、そしてアドバイザーの言葉を聞くようになったことである。

 蔡の圧勝は、最近の経済政策に対して投票者の不満が広がったことによるものだろう。経済成長が抑制され、所得は低いままだった。政府は台湾の貧困層を無視したのである。

 世論は、政府が大陸を重視することにも不満を持っていた。ほとんどの台湾人は、必要以上に台湾は経済を中国に依存していると感じている。しかし、政府は中国にさらに歩み寄ったのである。

 今回の総統選に関する海外レポートのほとんどは、選挙の結果が中台関係にどう影響するかに焦点を当ててきた。これは論点がずれている。ほとんどの台湾人は、中台関係が良好であることを望んでいる。ただ、彼らは同時に中国からの独立も保ちたいと思っているのである。中台関係の緊張は、主に台湾は中国に属しているという中国の浅はかな主張によるものだ。中台関係の未来は、台湾ではなく中国の指導者の姿勢に委ねられている。

 台湾は漢民族政権の統治下にあったが、その漢民族政権が中国にあったのは1945年から1949年までの4年間だけだ。そして、漢民族による統治は台湾史上最悪の時代である。蒋介石政権は台湾を抑圧し、1947年には2万人以上の台湾人が殺された。

 民主化が進むにつれ、台湾は蒋政権による植民地支配から解放されていった。自らを中国人として位置づける人は少なくなり、台湾人という意識を持つ人々が増えていった。台湾人という呼称は、明らかに中国との共感・共鳴を除外する響きを持っている。

 民主主義とともに、この選挙において台湾人の大多数はその意見を明らかにし、台湾中心政権を生み出した。これはいかなる新政権も台湾中心になるであろうことを意味する。1945年から1988年、そして2008年から2016年まで台湾を統治した中国国民党に与えられた問題は、台湾の有権者を惹きつけられるよう効果的な改革ができるかどうかである。もしできなければ、中国国民党は歴史の中で葬り去られ、台湾中心の野党が生まれるであろう。

 新政権の対抗者は、民主進歩党の分裂によって生まれるかもしれない。時代力量(台湾の小政党、中道左派)は、強い台湾志向と若者へのアピールによって5議席を獲得しているが、新しい野党勢力に加わる可能性がある。

 台湾は重要な中堅国(一定程度の穏健な国際的影響力を持つ国家)である。人口はオーストラリアに等しく、領土は世界の5分の2の国家よりも大きい。台湾は、進んだ経済と有力な軍隊も持っている。

 中国が東アジアの領土問題で積極的になるにつれ、世界の民主主義勢力はより強い協力関係を構築してきた。アメリカ・カナダ・日本・オーストラリア・インドの指導者は、お互い頻繁に首脳会談を行ってきた。重要な中堅国である台湾は、これら民主主義勢力に加わることを求めるべきであり、民主主義勢力は台湾が加わることを歓迎するべきである。

 台湾にとって民主主義勢力との繋がりは、経済の面でも安全保障の面でもメリットをもたらす。民主主義国家にとっても、台湾が仲間入りすることは民主主義勢力の強化になるだろう。

 

和訳した感想

まず「yet the government tied its future to the mainland.」が訳しにくかったですね。

直訳すれば「政府は台湾の将来を中国大陸に縛りつけた」ですが……

あと、新しい対抗勢力の話は間違って和訳している可能性があります。

後半の国際政治(台湾の民主主義勢力への参加)の話はわかりやすかったです。

 

この記事は、台湾の政治事情に明るくないと訳せませんね。

大学院入試の英語でも、人文科学や社会科学の教養、あるいは専門科目の知識がしっかり身に付いていないと和訳できないだろうなぁと痛感しました。

まだ3年近く残されていますが、たくさん勉強しないといけません……

 

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