Kennyの一橋大学日本史対策

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『日本史論述研究―実戦と分析―』


明確な採点基準が載っているが……

福井紳一『日本史論述研究―実戦と分析―』(駿台文庫)

日本史論述研究 [ 福井紳一 ]

価格:1,296円
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評価

総合評価:6

東大・一橋大対策の問題集として使う:6

教科書を超えた知識をつけるために読む:6

社会人が日本史を学び直すために読む:7

 

イデオロギー色が強い解説

駿台文庫から出版されている論述問題集です。

対象は東大・一橋大の受験生に絞られており、掲載問題も東大・一橋大の過去問や駿台実戦模試が出典となっています。(近現代はほとんど駿台実戦模試の問題)

問題のオリジナリティーという点では、駿台実戦模試の問題は面白いですが、やはり大学入試の過去問に比べると、問題の質が悪いように感じます。

解説は教科書レベルを凌駕しており、知識偏重の駿台日本史科らしいですね。

知識偏重に関しては批判も多いですが、特に一橋の日本史に関しては知識量がものをいう面がありますから、僕は否定するつもりはありません。

また、本書の解説はマルクス主義歴史学(経済から歴史を規定)に即しています。

マルクス主義歴史学が戦後歴史学の王道とはいえ、ここまでイデオロギー色が強いのは、受験参考書としては異色です。

 

本書の最大の特徴は、詳細かつ明確な採点基準が付いていることです。

独学自習であっても、自分の答案に対して正確な点数を出すことが出来ます。

この採点基準は駿台実戦模試でも採用されている加点方式ですが、駿台日本史科が東大の過去問にどのような採点基準を設定するのかは教える側の人間にも役立ちます。

ただし、一部に疑問の残る採点基準もありますので、参考程度に留めておきましょう。

また、これはあくまでも憶測ですが、おそらく一橋大学の日本史では要素加点による厳格な採点ではなく、印象採点が行われていると思います。

これは、現役一橋大生としての勘に過ぎませんが……(笑)

 

時間に余裕があれば通読しよう

かなり深い知識にまで触れることが出来ますから、一橋大志望の受験生は解説を通読してみても良いと思います。

ただ、『日本史論述明快講義』や『段階式 日本史論述のトレーニング』など他の論述対策本や一橋大学の教官が書いた新書を読んだほうが効率的かもしれません。

本書は、時間に余裕があれば読んでも良い程度の重要性でしょう。

 

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