Kennyの一橋大学日本史対策

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『段階式 日本史論述のトレーニング』


論述問題集としては使いにくいか

Z会出版編集部編『段階式 日本史論述のトレーニング』(Z会出版)

段階式 日本史論述のトレーニング

価格:1,296円
(2016/1/29 19:58時点)

評価

総合評価:7

東大・一橋大対策の問題集として使う:5

筑波大・新潟大など大論述対策に使う:8

トピック整理として解説を通読する:8

 

整理された解説=Z会の真骨頂

本書の特徴は、問題が時代順ではなく字数順に並んでいることです。

小論述→中論述→大論述の3段階方式で論述力を養成できると謳っていますが、オーソドックスに時代順で掲載したほうが使いやすかったかなと思います。

入門編である小論述の章に東京大学の入試問題が2題も含まれているように、字数の多さと問題の難しさは必ずしも一致しません。

確かに、初学者は字数の短い論述問題から取り組んだほうが良いのですが、いくら字数が短いとはいえ、東大の問題は荷が重いでしょう。

東大・一橋大から地方国公立大や私立大まで、様々な大学の問題が掲載されていて、この本がどのような受験生をターゲットにしているのかわかりません。

著者には、もう少し問題のセレクトに注意を払ってほしかったですね。

400字レベルの大論述問題がそれなりに含まれているので、筑波大学新潟大学など大論述を課す大学を目指す受験生には、貴重な問題集だと思います。

 

問題集としては使いにくい本書ですが、解説は整理されていて非常に読みやすいです。

同社の通信添削教材の解説編と同じような作りになっていて、日本史論述のトピックごとに項目立てて、教科書よりも踏み込んだ解説をしてくれます。

構成・レイアウトの巧みさは、さすがZ会という感じですね。

 

テーマ史対策・論点整理のために通読しよう

問題集としては使いにくい本書ですが、解説は非常に良く出来ています。

論述問題で頻出のトピックや重要用語について、丁寧に記述されているので、論述用知識のインプットに最適でしょう。

同じくインプット用の論述対策本として『論考テーマ型 日本史論述明快講義』もありますが、あちらが「講義録」のような話し言葉で執筆されているのに対し、こちらは教科書的な記述になっています。

「講義録」の文体のほうが読みやすいのですが、教科書的記述には試験本番で使える表現が満載ですので、本書も頑張って通読してみてください。

 

段階式 日本史論述のトレーニング

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