Kennyの一橋大学日本史対策

現役一橋生Kennyが日本史選択の受験生を応援するブログ。

AO入試を目指してはいけない理由


近年、日本では大学入試改革の必要性が唱えられています。

​今や国公立大学までもが推薦入試やAO入試を取り入れつつあります。

実は、冬学期に推薦・AO入試の拡大が就職活動に与える影響についてレポートを書いたのですが、僕はこのAO入試に対して非常に批判的な立場をとっています。

なぜなら、多くのAO入試合格者は大学入学後に挫折してしまうからです。

 

もちろん、AO入試で入学した人を非難するわけではありません。

しかし、高校生の皆さんにはAO入試ではなく一般入試で大学進学を目指すことを僕は強く薦めるため、今日の記事を書きます。

​①「基礎学力」の不足

​ほとんどのAO入試では、学力検査(一般的な試験)が課されません。

もちろん、だからといってAO入試が簡単と言い切れるわけではありませんが、AO入試合格者の平均学力が一般入試合格者のそれよりも劣っている傾向にあることは否定できません。

そして、高校までの勉強と大学での学問というのは、意外と関連する分野が多いです。

しかも、専門書や学術論文は、読み手が高校レベルの知識は有していることを前提として書かれています。

例えば、国際政治学の専門書を読むには、日本史や世界史の知識が必須です。

つまり、まともに歴史を学んでいない人が国際政治を学ぼうと思っても、まずは高校レベルの歴史知識を整理するところから始めなければならず、一般入試合格者に比べて膨大な時間と労力が必要になってしまうのです。

​だから、多くのAO入試合格者は大学の学問についていけず、落第してしまうのです。

​②「基礎体力」の不足

AO入試=誰でも受かる簡単な試験、ではありません。

むしろ、AO入試のほうが一般入試より難しい面もあると僕は思います。

​ただ、AO入試のほうが少ない勉強時間で合格できるのは間違いないでしょう。

特に、もともと作文が得意だったりコミュニケーション能力に秀でていたりする生徒は、かなり有利な条件でAO入試を受けることができると言えます。

​したがって、AO入試合格者は一般入試合格者よりも「長時間勉強すること」に慣れていません。

すなわち、AO入試合格者は学問に必要な「基礎体力」が不足しているのです。

長時間の勉強に慣れていないAO入試合格者は、膨大な時間を要する調査・研究活動に嫌気が差し、学問の道を志半ばで諦めてしまいがちです。

AO入試は努力が報われない

AO入試は、小論文や面接といった非常に主観的な採点をされる科目によって合否が決まります。

​したがって、採点官の教授と「波長が合わなければ」不合格になってしまうのです。

また、そもそも小論文や面接は対策が難しい教科であり、自らその茨の道を進むのは

賢明とは思えません。

​④AO入試合格に必要な力は、大学では役に立たない

これは、私がAO入試を批判する最も重要な理由です。

慶應など難関大のAO入試では非常に難しい小論文の試験が課されますから、その分野において非常に優秀な学生が集まります。

しかし、いくら高校生が小論文のトピックを学んで思考力を養ったところで、所詮は高校生でも扱える陳腐な知識しか身につかないわけで、そんなものは大学の学問では役に立ちません。

だいたい、小論文とレポート・論文の間には雲泥の差があるわけで、小論文を書く力なんて大したものではありません。

​レポートや論文を書くのに必要な力(アカデミック・スキル)は、大学入学後にじっくり学べば良いのです。

最近、東大や京大のAO・推薦入試導入が話題になっています。

しかし、東大・京大のAO入試は抜群の実績に加えて相当程度の学力も要求しており、私立大学のAO入試とは全く異なるものです。

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AO入試で楽をしようなどと考えずに、一般試験に向けて真面目に勉強した方が、後々大きなメリットをもたらすことは間違いありません。

 

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